発表者からひとこと(2020年秋)
操体法クロニクルズ(年代記)
般若身経・操体法の指導法が抱える問題について
畠山裕美(TEI-ZAN操体医科学研究所)
般若身経(からだの使い方、動かし方の基本法則を真理を説いた短い教典、般若心経になぞらえたもの)は、操体・操体法の基礎であり、操体を実践するにあたっては、避けては通れない重要な法則です。また、これは、単なる健康体操や、養生法ではありません。操体・操体法の核をなす、大切なものです。
私は長年、講習や個人レッスン、多人数でのセミナー等で般若身経を指導してきましたが、指導者が見落としやすいポイントと、初心者がつまづきやすいところがわかってきました。
その辺りの問題提起と、解決法についてお話したいと思います。
操体でも経絡治療はできる
半蔵(東京操体フォーラム実行委員 賢人組)
橋本敬三先生は、「つくり(構造)があって、それが動く(運動)」と言った。そうするとどうなるか?
はたらき(生理)が変化するのである。即ち、気が通るのである。
バランス現象とは何か?
瀧澤一寛(てまり堂 東京操体フォーラム副実行委員長
操体創始者の橋本敬三先生は「生命現象はバランス現象だ」とおっしゃっています。
身近なところでいえば、私たちの姿勢もバランス現象の一つです。操体では大切な捉え方ですが、世間一般や他力療法家の方々には新鮮に聞こえることもよくあります。
「自分はバランス現象によって生かされている存在なんだ」と実感するとき、そこにいるのはからだに委ねきっている自分です。からだを介してこそのバランス現象なのです。
バランス現象とは何か?
岡村郁生(操快堂 東京操体フォーラム実行委員 賢人組)
温故知新を旗振りとして
操体の分析法は進化を続ける。
その孫事無き真理の探求により
量子力学上最後の謎とされる力
「重力」を有効に生かす道標は姿を現す。
まさに大海原にあり、唯一の絶対性を持って輝き続ける北極星が如く