操体の専門家による操体の学びの場 since 2000
2025年春季東京操体フォーラムは4月29日(火)昭和の日、
ルーテル市ヶ谷センターで開催致します。
「写真や動画には写らない、操体臨床のポイント」を紹介します。
2025年春季東京操体フォーラムのテーマは
「最新・操体法の実際 癒しの医学の現場から。実技と症例を中心に。」
となりました。
メインタイトルの「最新・操体法の実際」について
操体・操体法に興味を持った方が必ずといっていいくらい持っているのが「操体法の実際」という本です。
実際、私(畠山)が主宰している「操体の施術+ベーシック講習」に参加の方にリサーチすると、殆どの方は「操体法の実際」というタイトルと、写真に惹かれて買ったと聞いています。
ただ、皆さんがおっしゃるのは「実際にどうやるのかわからない」ということなんです。
また、私が以前スポーツプログラマーの資格更新研修を受けた際、「操体法」の講習がありました。
(この時の講師の先生は『橋本敬三先生に操体を習った』とプロフに書いてありましたが、実際のところは、三浦寛先生の講習に参加後、三浦先生の紹介で仙台に行って橋本先生に会った、というオチでした)
それはさておき、その講習終了後、ロッカールームで着替えている時に、横から聞こえたのが
「操体ってよくわかんないよね」
「そういえば『操体法の実際」』っていう本、買ったんだけど、全然わかんないよね」という声です。
「写真が載ってるから買ったんだけど」
というように、この20数年の間「本を読んでもわからない」という声を聞いてきたわけです。
なぜ、出回っている操体の本を読んでもわからないかというと、理由がいくつかあります。
テクニックだけ書いてある(大事な事が欠落している)
「写真集」として撮影されているので、実践的ではない
実際にクライアント(患者・被験者)に動診操法を行う場合には、
このような写真には写らない重要なポイントがあるが、それが抜けているのです。
逆に、私達は上に挙げたようなことを最初に学びます。いわゆる「操体の基本となる考え方と、からだの使い方・動かし方」です。
それが分かっていれば、写真を見ても「なるほど」とわかるのです。
逆に言えば「操体の基本となる考え方と、からだの使い方・動かし方」を知らずして、テクニックである「やり方」の写真だけ見てもわかるはずがないのです。
これは「わからない」ので、推測や自分自身の知識で操体の原理原則から外れたものになっていることもありますし、危険なことをやっている場合もあります。
もう一つ。
橋本敬三先生は、患者さんには「簡単だよ」とおっしゃっていましたが、弟子には「よくもこんな大変なことに足を突っ込んだな」おっしゃっていました。
患者さんに「簡単だよ」と言う場合、どんな操法を指しているかというと「般若身経」です。
若しくは、四つん這いになってお尻をのぞき込むとか、正座コマ運動などを指します。
というわけで、今回は、操体の臨床の現場では、実際どのようにして動診・操法を進めているのか。
そちらを中心にご紹介いたします。
などになります。