2024年春季東京操体フォーラム

テーマ「臨床と生活にいかす操体法」

2024年4月29日(月)昭和の日 ルーテル市ヶ谷センターにて、2024年春季東京操体フォーラムを開催致します。

テーマは「臨床と生活にいかす操体法」です。

登壇予定 三浦寛他東京操体フォーラム実行委員

開催日時:2024年4月29日(月)昭和の日 10時〜18時(予定)
場所:ルーテル市ヶ谷センター 〒162-0842 東京都新宿区市谷砂土原町1丁目1
参加費:
1. 特製Tシャツ、オンラインでの前夜祭参加 13,000円
2. フォーラム終日参加 10,000円

★なお、手続き簡素化のため、事前申込み受付のみとさせていただきます。

お申し込みフォーム

参加資格:操体に興味がある方・勉強したい方
※今回はオンサイト(会場開催)のみです。オンライン配信はございません。
会場で実際に「操体をまるごと」体験していただければと思います。

お申し込み締め切り:
1. 特製Tシャツ(3,000円)、前夜祭参加 締め切り 2024年3月31日(日)
2〜4 2024年4月19日→24日まで延長(それ以降もお問い合わせください)

操体・操体法とは

臨床と生活にいかす操体法

以前、東京操体フォーラムに参加した臨床家が言いました。

「操体法は、人は治せるけれど、自分は治せない」

それを聞いた私は驚きました。

え?

臨床にも生活(セルフケア)にもいかせるのが操体法では?

一体何故こんなことが起こったのでしょう?

操体の臨床家も実践者も、患者様、クライアントへの治療や施術も大事ですが、やはり自分のメンテナンスも大事です。

操体は「操者側のメンテナンスとセルフケアまで考えている」ものであり、そういう療法は他にありません。

極論を言えば、施術すれば操者までメンテできる、というウインウインの方法です。

我々は、勿論操体の臨床もやっていますが、自分のからだは操体法でメンテナンスしています。

操体実践者の先輩方を見ても、ご長寿が多いのは、そのお陰でしょう。

今回の春のフォーラムは、「臨床とも生活にいかす操体法」というテーマです。

  1. 第一分析(旧来の方法)では、操者が疲弊してしまうこともある(勿論疲弊しない方法もあります)。それを回避する方法があります操体法には「診断(分析・分類法)→治療(操法)」というゆるぎない順番がありますが、こちらを再確認します(独習では難しいポイントです)
  2. この2つを押さえれば、臨床にも生活にも操体を活かすことが可能になります

操体をやっていると、操者が疲れてしまう、という話を聞くことがあります。

ただ、操体の大きなメリットは「操者が疲れない。むしろ操体臨床を行う事によって元気になる」ということなのに、これは一体どうしてでしょう。

実際の話ですが、我々は例えば「足趾の操法®」などは、疲れずに長時間行うことができます。

また、一人で行う操体法(自力自動)がよく分からないという声も多く聞きます。

「簡単」と言われる(そんなに簡単ではないと思います)操体法ですが、

「本を読んでもわからない」

「きもちよさ、というのがわからない」

というのはよく聞く話です。

操体法には「臨床」と「生活に活かす」という2つの面がありますが、三浦寛はじめ、東京操体フォーラム実行委員は、その2つを最大限にいかしています。

どうやっていかしているか。

それは「診断(分析・分類)」→「治療(操法)」という、橋本敬三先生の時代から変わらない、操体法の正しい手順を知っているからです。

あなたがもし、操体法を勉強していて、不明点や疑問点があるのなら、是非フォーラムにご参加の上、不明点・疑問点を解消して頂ければと思います。

秋のフォーラムに続き「教えて!三浦先生」のように、操体臨床歴の長い先輩、専門家に直接質問する機会を設けています。

操体の臨床家も実践者も、患者様、クライアントへの治療や施術も大事ですが、やはり自分のメンテナンスも大事です。

操体は「操者側のメンテ/セルフケアまで考えている」方法であり、そういう療法は他にりません。極論を言えば、施術すれば操者までメンテできる、というウインウインの方法です。

例え話で、飢えている人に、魚をあげるのではなく、魚の釣り方を教えよ、というものがあります。

操体もこれと同じです。

飢えている人に当面の食料(魚を釣って、釣ったもの)をあげるのは、いわゆる「治療」や「臨床」ですが、飢えている人は、当面の食料をもらってそれで終わりです。

「魚の釣り方を教える」、これが操体のセルフケア・セルフメンテです。

しかし、今現状をみると、魚を釣ろうとしているのに、竿だけだったり、竿と糸はあっても針がなかったり、竿と糸と針があっても、エサがついていなかったりして、上手く釣れない、しかし模索してずっと糸をたれているとか、難しいからやめる、と諦める人がいる。

それが最近の操体の姿です。

それにモヤモヤして

「ああ、あそこを修正すれば釣れるのに」

「ちゃんと魚が釣れるような方法を伝えたい」

というのが、東京操体フォーラムのスタンスなんです。

話は変わりますが、

例えば空手や柔道、太極拳などの武術、あるいはヨガを、動画や本を見ただけで習得することは可能でしょうか。

大抵は「ちゃんと習わないとね」と思うでしょう。

太極拳は、傍目にはのんびりゆっくり簡単に見えます。が、実際はそうではありません。

「ワタシは空手の本を読んで動画を見たから有段者だ」という人はいません。

ただ、操体は何故か「簡単」だと思っている方が多いようで、本を読んだり動画をみれば習得できる、という風潮を感じます。

例えば操体法の基本とも言える「般若身経」(からだの使い方、動かし方における基本法則)を、東京操体フォーラムでは何度も繰り返しやってきましたが、独学で覚えたという方は、ほぼ間違えて捉えています。

何が抜けているかというと、早さとタイミング(間)です。

しかし、その後、実行委員が少し手を加え、アドバイスをするとちゃんとできるようになるのです。

今回のフォーラムが、操体実践者の皆様が「操体法」を臨床にも生活にもいかせることを期待しています。