畠山裕美

「操体概論的な基礎知識](1)(2)

操体・操体法には、独特の「言い回し」や「言い方」があります。
それは、操体の創始者、橋本敬三医師自身が「言葉」を大事にしてきたこともありますが、橋本敬三医師の弟子であり、我々の師匠でもある三浦寛も「言葉」を大事にしてきたということもありますが、フォーラムなどの場では、操体の初学者にも伝わるような言い方を考慮しています。

今回は「取り敢えずこの辺りを押さえておけば大丈夫」というキーワードをご紹介するとともに、時間が許せば、参加者の方からのご質問にもお答えする予定です。

瀧澤一寛

「息を頂くからだから頂いて」

どうして、ひらがなの「からだ」なんだろう。
東京操体フォーラムでは当たり前になっている「からだ」という表記も、
改めて不思議に感じてみる。
欠かすことのできない「息」という営みと、「からだ」というイメージ。
その間で感じられることを出発点としてみたい。

三浦寛幸

「からだからのメッセージを受け取るために」

現在の操体は重心の適正をはかることを目的にし、からだが私達にどのようなメッセージを発信しているのかを学習しています。
それを知る一つのキーワードになるのが「からだがききわけている」ことを理解することです。
からだの声を聞くために必要なことを構造(つくり)と動きとそれらに関わる呼吸との相関性から考察していきたい。

半蔵

「操者の立場について」


操体は「自力自療」を宗とします。
創始者がそう言ったのだから、一見あたりまえの様に思いますが、治療法という観点から見ると不思議だと思いませんか?
自力療法と他力療法について、少し考えてみたいと思います。

寺本雅一

「間のなかでうけとれるもの」

操体はその臨床を通して、からだの動き(うごき)に焦点を当てて進化をし続けてきました。
私たちの何気ない行動の一つ一つは、意識されることのない多様なからだの動きの恩恵に支えられて営まれています。
そしてこの「動き」の傍らにはいつも何らかの「間(ま)」というものが潜んでいるのではないかと感じています。
今回はこの「間」のことについて、考えてみたいと思います。

友松誠

「治療医学的発想からではなく、健康医学の観点から」

自力自療も、症状、疾患を治すという治療医学的な発想からでは、本来の自力自療の効果は,なかなか発揮されてきません。
もっと大きな観点が必要となります。
それが健康医学であり、健康医学の観点から取り組んでこそ本来の自力自療の効果は発揮されてくるのです。
健康医学というと、治療医学よりも一段下というイメージを持つ人もいると思いますが、医師であった橋本敬三先生が健康医学を提唱していたように、本当の健康医学は効果も高く素晴らしいものなのです。
今回は、健康医学について深く掘り下げていければと思います。

三浦寛

特別講義
操体臨床の最新形についてお伝えします。

石田哲也

「日常生活でできる自力自療」

普段の日常生活を少し変えるだけでからだに負担のない生活を送ることができます。
これを機に今までの生活を改善してみませんか?

岡村郁生

「母趾球から教えてもらうこと。」


コロナ禍で増えてきたフレイル症候群、一生ものになる座り、立ち、歩く姿を足の母趾球から考察してみます